日本音楽療法学会四国支部 第1回LSC講習会のご報告

四国支部LSC運営委員会委員長 上羽(糟谷)由香

2021年8月1日(日)に,四国支部の第1回LSC講習会を開催しました.16名募集のところ,16名のご応募がありました.ご参加いただいた皆さま,ありがとうございました.LSC講習会では当面,講義あるいはワークショップとピア・スーパービジョンの2本立てで開催する予定にしています.今回の講習会は初回でしたので,1つ目の枠では,ピア・スーパービジョンも含めた「音楽療法におけるスーパービジョン」について,日本音楽療法学会副理事長であり昭和音楽大学准教授であられる二俣泉先生にご講義をいただきました.スーパービジョンとは何か,何を目指すものか,バイジー・バイザーという特殊な関係をどうとらえるか,といった内容でお話しくださり,バイジーとしてもバイザーとしても,非常に深く学ぶことができました.参加者からは,「自分の臨床に自身がなく,しかしスーパービジョンを受けることに抵抗があったが,スーパービジョンの意義を知って受けてみたいと思った.」や「スーパービジョンで自分の気づいていないところについて助言してもらいたいと思った.」,「バイザーとバイジーの考え方や心構えがよくわかり,取り組み方として『まず受けてみたら』という気楽な心構えで良く,悩みの解決方法はもっと簡単なことなのだと思わせていただき,楽になった.」といったご感想がありました.

2つ目の枠では,ZOOMのブレイクアウトルーム機能を用いて,2つのグループに分かれ,ピア・スーパービジョンに取り組みました.事例を提供してくださった2名の方に,改めてお礼を申し上げたいと思います.ご発表いただいた事例について,ファシリテーター(今回は栗田京子氏と私が務めました)の見守りの中,グループディスカッションを通じて,課題解決に向かうプロセス.その中で,さまざまな視点からのご意見やご提案,ご助言があり,非常におもしろく有意義なグループワークとなりました.参加者からは,「他者の実践とそれに対する意見など,多くの具体的アドバイスや提案を得られ,解決方法などを学ぶことができた.」や「自分では日ごろ気づかない意外な意見も伺えてありがたかった.」,「普段は孤軍奮闘でMTの臨床をしている中、同じ悩みを抱えている方々と共感できることが多々あり、仲間の存在を心強く感じた.」,「話しやすい雰囲気で,暖かい気持ちで課題に取り組めた.」,「PSVのように自由に話せる場があると嬉しい.」などのご感想をいただきました.

 

講習会全体の感想につきましても,勉強になった,少人数開催なのが良い,音楽療法士同士のつながりが感じられ,とても有意義だった,といったお声があり,今回の講習会が,音楽療法士の臨床の質の向上につながり,音楽療法士同士のつながりを促進・強化する機会となったのであろうと思われ,運営委員一同,安堵するとともに,大変嬉しく思っています.

 次回のLSC講習会は,2022年2月26日(土)オンライン開催となります.ワークショップとピア・スーパービジョンの2本立てで企画しておりますので,どうぞご期待ください.詳細につきましては,12月より随時この支部ホームページ上にてご案内させていただきます.

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